歯並びの矯正治療をしたい、と考えている人は沢山います。でも気軽に治療を受ける気になれないのは、何故でしょうか。
最大の理由は、費用がいくらかかるか分からないからです。保険は効かないし(例外的に保険適用のものがあります)その分ずいぶん高いらしい、という話ばかりが先行しているのです。
医療について、国民に不安を持たせている原因は、どこにあって誰に責任があるのでしょうか。
大学で教師をしている間は、余り深く考えたこともありませんでしたが、教壇を降り一臨床医に立ち帰ってみて、私を含めた矯正歯科専門医が『国民に対する説明責任を果たしていない』ことを、あらためて反省しています。
では一体どうすればよいのか。答えは簡単ではありませんが、その一つとして、時間を割いて相談を受ける奉仕活動を始めることにしました。専門医として、一臨床医の責任感からのボランティア活動であり、無料です。
しかしながら、お電話や電子メールなどによる相談では、行き届いたご回答をすることはできません。近年インターネットやテレビ電話などの技術が向上し、家庭にも普及してはいますが、医療用となると一般的なものとは言えません。
歯並びといっても、人さまざまです。上下の歯の咬み合わせも、人の顔が違うように千差万別です。
歯そのものも、大きさ、数(生まれつきや怪我・病気などで歯がなかったり、過剰歯であったり)、その形までが微妙にことなり、同じ人でも左右差があります。歯の生える順序も違うとなれば、もうそのバリエーションの多彩さはご想像頂けるのではないでしょうか。
以上は、歯の形態学的特徴から見た問題ですが、これに上下の歯の咬み合わせ運動の問題がからむとなると、相談内容が複雑になることがご理解頂けると思います。
実際にはお口やお顔を拝見しなければお答えできないことが大半であり、相談には必ずご予約をお願しています。
(レントゲン検査などは含みません。あくまでも問診と視診が主体になります)
同じ考えの専門医も多いと思います。有志を募って、全国的にこの運動を展開しようと考えています。
|